みなさんこんにちは。
神主をしているgofumiです。
さて、私は神主になってから7年ほど経ちますが、幾度か怖い体験をしています。
今回の記事では、怖い体験をしたある日のことをお話しします。
まず、皆さん、人は死ぬとどうなると思いますか?
江戸時代の神道家であり、国学者・医者でもあった平田篤胤はこのように言っています。
「人は死ぬと神様になって、子孫を守ってくれる」
「人は死ぬと幽冥(ゆうめい)というあの世の世界に行く」
「幽冥(あの世)からは生きてる人は見えるけど、生きてる人からあの世の世界は見えない」
「なんと、幽冥(あの世)はこの世と同じ空間にある!」
諸説あるのですが、私はこの平田篤胤の死後の考え方がいちばんしっくり来るので紹介しました。
つまり…!あの世とこの世が同じ空間にあるってことは…
「なにかの拍子でひょっこりあの世の世界から現世に迷い込んじゃうってこともある」
と考えられますね。あくまで僕の考えですが…。
怖いですねー。
さて、今回は神主の私が体験した怖い話でしたね。
いくつもあるので、今回は神主になって2年目の時の経験談を紹介します。
真夏のある日、独り暮らしのアパート住まいのおばあさんから電話が来ました。
「変な夢を見たんです。。夢の中で、ウチの神棚からヘビが出てきたんです。」
「目が覚めた時から気になっちゃって仕方がありません。1度ウチにお祓いにきてくださいませんか?」
そのような依頼でした。
「わかりました。ではお供えの野菜や
果物などをご用意の上、お待ちください。」
数時間後、私は早速そのおばあさんの住むアパートに向かいました。
ピンポーーーン
「こんにちはー!」
私がドアを開けると、背の小さいおばあさん。
ドアを開けた瞬間から、
「(少し嫌な気配する家だな〜。なぜだろう?)」
真っ昼間なのに、日当たりも良いアパートなのに、なぜか暗い感じがするのです。。。
「はじめまして!神棚からヘビが出てきて気になったとのことですので、神棚の前でお祓いをさせていただきますね。」
「そうなんです。よろしくお願いしますね。独り暮らしだから質素に暮らしてますし狭いですがどうぞ中へ。」
「失礼します。」
部屋の中に入ると、部屋は物が少なく、片付いたリビングの高い所に神棚が付けてありました。
私は神棚の前でお祓いを始めました。
「掛けまくもかしこき…。」
しばらくすると、私の体調に異変が…。
真夏なので暑い室内にもかかわらず、体に寒気がしてきました。
それと同時に、目眩がしてきたのです。
「まずい、これはまずい…。」
お祓いを途中で唱え終えるわけにもいかず、なんとかそのまま続行…。
寒気も目眩も止まらず、初めての状況。
真夏なのに汗が寒気が止まらないなんてオカシイ!
なぜか心境は「こわい、助けて、こわい、、」
初めての経験に、パニック状態の私。
鳥肌がゾワー!っと立ち続け、
「この部屋にずっといたら危ない!!」
直感的にそう思ったのです。
なんとかお祓いを終えた私でしたが、まだ鳥肌が止まりませんでした。
「お祓いを無事取り納めましたので、ご安心してお過ごしください。」
そうおばあさんに伝えた私でしたが、妙に神棚の中が気になり、中を開けて見ました。
すると、、、
女の人が1人で写っている古い写真が入っていました。
その写真を見た瞬間に寒気と鳥肌が最高潮に…。
「なぜ神棚に女の人の写真を入れているのですか?」
「ああ、これは私のお母さんなの。」
「あくまで直感なのですが…お墓参りとかしっかりしてますか?」
なぜか私は、ふっとそんな気がしたのです。
(理由はいまだにわかりません。)
「実は私は独身で脚も悪いのでずっと行けてないんですよね…。」
「もしかすると、お母様がお墓参りにきて欲しいのかもしれませんね。そんな気がします。」
そう伝えて、帰り支度をした私は神社に帰りました…。
鳥肌と寒気は、その家を出た後もしばらく続きましたが、10分ほどすると無事元に戻って来ました。
きっと、亡くなったお母さんがお墓まいりに来てほしくて、私の口から伝えてあげた形になったのだと思います。
起こった出来事を父である宮司に伝えると、
「たまにそういう寒気がするときはあるよ。
きっとgofumiの両肩にしがみついてたんじゃないかな?はっはっはっは〜!」
全然笑えないなー、と思いながら、神主としての経験値が上がった1日になったのです。
神主をしていると、不思議な出来事によく遭遇します…。
私は怖がりなので、出来れば避けたいのですが…(笑)
以上。読んでいただきありがとうございました。また次回!
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