みなさんこんにちは神主のgofumiです。
さて、突然の告白をします。
私gofumiはいわゆる心霊体験に遭遇しがちで、同じ神主の方々からはかなり特異な目で見られます(笑)
でもまぁ体質ですし、仕方がないですよね…。
ちなみに私は4人兄弟の両親入れて6人家族ですが、そんな体質なのは私だけ…。
家族からはタダのビビりだと言われています(笑)
今回は、私が本気で神主を辞めたくなるくらいビビった話をします。
しかし!怖い話が苦手なあなた!画面を閉じないでください。
ご安心ください。先にお伝えしておきますが、今回の怖い話は、まさかの感動オチです!(笑)
さてさて、みなさんお葬式といえばお坊さんが行うものだと認識していますよね?
みなさんも家族が亡くなったらお坊さんがお葬式をあげる場合がほとんどだと思います。
そのような大多数の方は、家の宗教が先祖代々仏教であり、どこかのお寺の【檀家】や【門徒】になっていると思います。
一方で、かなり少ない数ではあります先祖代々ご自身の家の宗教が仏教ではなく、神道の家があります。
そのような家の人を、神社では【神徒】や【神道家】などと呼ばれます。地域によって呼び名は様々です。
そのような神道の家(=神徒)のひとが亡くなると、神主が葬式を行います。
今回のお話は、私が体験した、神徒さんにまつわるとても不思議な話です。
ある日、うちの神社の神徒のお爺さんが亡くなってしまい、お葬式をあげることになりました。
神道ではお葬式のことを【神葬祭】と呼びます。
神式では、故人は亡くなった後、神々の世界へ帰り子孫を見守るものとして祭られます。
神道のお葬式では、線香は用いずに玉串を用いて故人にお参りするなどの仏教との違いがあります。
…話せば長くなりますので葬式の内容はまたの機会に詳しくお話ししますね。
話を戻して、それで、無事その神徒さんのお爺さんのお葬式が終わったんですよ。
ちなみにそのお爺さんには元気な奥さんと息子さんがいました。
亡くなったお爺さんは病気で脚を切断していて、ずっと車イスで生活していたのですが、とても幸せに暮らしていたそうです。
そのお爺さんの奥さんは元美容師でしたが、いわゆる霊感がとても強い人で、除霊師を片手間に頼まれてやっていました。
いわゆる霊に取り憑かれた人とかをお祓いしてあげる能力があるお婆さんなんですよ。
イタコ的なかんじですかね?私も詳しくはわかりません…。
余談ですが、神社にもそのような霊に取り憑かれた方々がたまにお祓いを受けに来られるのですが、いかんせん我々神主は除霊師ではないので、お清めのお祓いをすることしか出来ないのですが、お清めで霊がいなくなることも多いようです
…というわけで、そのお婆さんは今も頼まれてたまに除霊師をとして活躍されているくらいの霊感強い人なんですよ。。
これがこの話の前提なので、忘れないでくださいね(笑)
さて、お葬式が終わった翌日、私は夜9時頃まで神社の社務所で事務仕事をしていました。
カチカチカチカチ…。
「パソコン肩凝るなぁ。」
トゥルルルル…トゥルルルル…
「え…電話だ。こんな時間に誰だろう…。」
「すみません…!!お葬式をしてもらった神徒の息子です!実は大変なことが起きてまして、すぐうちに来てもらえませんか?!」
「え?!どどど…どうしたんですかこんな夜に?!」
「実はウチの母が、父の声で、連れてく…連れてく…婆さんを連れてく…。ってずっと話してるんですよ!」
「…はあああ?!!!なんですかそれ?!」
怖すぎて失神寸前のわたし。心臓バクバクが止まらず、血圧MAX。
「(やばい…父は出張でいないし…行くしかない…これは困ったどうしよう…)」
……ガチャ。
「ただいまーーーー」
その時たまたま父が帰って来た!!
救世主あらわる!メシアだよあなたは!←
「父さん!かくかくしかじかで今大変なんだよ!」
「なにー?!なんじゃその話!こりゃ参ったな!よし!尼さんと一緒に行ってくるわ!」
「父上ッ!ご無事で!!!ご武運をッ!←」
…というわけで、父は日ごろから火葬場で霊の供養もしている尼さんに連絡をし、神徒さんの家に向かった。
私は怖すぎて家に帰りました。(笑)
…そして翌日!!!
「父さんおはよう!ところで昨日どうだった?!」
「おぉ!凄かったぞ〜」
尼さんと現場に向かい、なんと尼さんがお婆さんの体に憑依しているお爺さんと話したらしい。
そして、お爺さんがこのように話したそうです。
「婆さんは背中に腫瘍があってな、俺はずっと心配してたんだよ。ただ自分も脚を切断しておって、車椅子だからずっと病気に連れて行けなった。婆さんは気が強いから、病院に行けといっても言うことを全く聞かなかった。」
「俺は今死んじまったから、両方とも脚がある。だから俺は婆さんのことを病院に連れていくんだ!」
…連れてく…連れてく…。
…実は『連れてく』という言葉の意味は、あの世に連れていくのではなく、病院に連れていく、ということだったようです。
「父さん、病院は俺が連れてくから、父さんは心配するなっ!大丈夫だから!」
お婆さんの体に憑依したお爺さんに息子さんが説得しつづけると、安心したお爺さんは体から離れていったそうです。
この話を聞いた私は、不思議と怖いという感情はなく、ジーンと感動したのでした。
死んでもなお、家族を心配するお爺さんの愛情が素晴らしいですね。
この話はノンフィクションです。
…でもやっぱり思い出すと怖いです(笑)
…まだまだこんな話はありますので、今後もご期待下さい(笑)
おしまい。
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