神主ゴーフミの爆笑雑記ブログ

北海道釧路市厳島神社の神主ゴーフミのブログです。明日職場や学校で話せる面白い話を書いていきます。twitter@gofumi3

神主の不思議な体験談〜続・伊勢神宮で超ミラクルが起きたッ!の巻その2

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こんにちは神主のgofumiです。

 

前回の記事を読んでない方はこちらへ♪

【神主の不思議な体験談〜伊勢神宮で超ミラクルが起きたッ!の巻】

 https://www.gofumi.net/entry/2019/10/04/021849

 

さてさて、今回も伊勢神宮で起きた超ミラクルの話です。

 

 

 

 

私たち釧路厳島神社一行は、伊勢神宮の内宮にて【正式参拝】をするために神楽殿(かぐらでん)に向かいました。

 

「正式参拝ってなに?」

 

…いい質問ですねぇ!読者のみなさんの声が聞こえますぞ!

 

説明します!皆さんは普段どこかの神社にお参りしたらお賽銭箱の前でお参りしますよね?

 

正式参拝の場合は、男性はスーツ、女性はそれに準じたきちんとした服装で 社殿に入り、神主のお祓いを受けた後に、神主や巫女さんが披露してくれる舞などを見てから、玉串を用いて参拝します。

 

つまり、神様に、「僕たちが来ましたよ!こんにちは!」とちゃんとした形でお参りすることを、正式参拝と呼びます♪

 

(…私、神主なのにこんなにカジュアルな説明をして誰かに怒られそうな気もしますが、くだけた説明の方がわかりやすいですよね?ね?)

 

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…というわけで写真の“神楽殿”に到着した私たちは、受付でさっそく【正式参拝】を受けるのに必要な初穂料を奉納させて頂きました♪

 

ちなみに私たちは「正式参拝」を目的として神楽殿に入りますが、「商売繁盛」や「家内安全」「安産祈願」など、個人や団体・会社単位でご祈祷を受ける方々も同じく神楽殿においてご祈祷を受ける形になります♪

 

ここから奇跡が起きた話になっていきますよー!(笑)

 

さて、皆さんはご祈祷を受ける時、おいくらくらい納めますか??

 

「5000円!」

「1万円!」

「地鎮祭やった時は3万円包んだなぁ。」

「会社の商売繁盛やったときは、同僚30人で神社行って5万円納めたなぁ。」

 

などなど、ケースによって様々だと思います♪

 

みなさんは、神社でご祈祷を受ける際は、基本的に「気持ち」の大きさで金額を決めて初穂料を納めることが多いと思います!

 

 

なななんと、伊勢神宮では、納める初穂料の金額によって、頂戴するお札がレベルアップしたり、さらに見せていただける神楽がレベルアップしたり演目が増えたりするんです!!

 

伊勢神宮の神楽の種類は納める金額により4ランクに分かれていますので、紹介します!

 

↓【伊勢神宮の神楽の4種類】↓

 

★レベル①「御神楽(おかぐら)」

初穂料 15,000円以上
登殿人数 15名まで


★レベル②「大々神楽(だいだいかぐら)」
初穂料 50,000円以上
登殿人数 50名まで

 

★レベル③「別大々神楽(べつだいだいかぐら)」
初穂料 100,000円以上
登殿人数 100名まで


★レベル④「特別大々神楽(とくべつだいだいかぐら)」
初穂料 500,000円以上
登殿人数 500名まで

…はい、ピンキリですねー(笑)

 

ちなみに、私たち一行はおいくら納めたと思いますか?

 

具体的な金額を発表するのは気が引けるので伏せますが…

 

私たち一行は、レベル②の「大々神楽(だいだいかぐら)」のお金をお納めしました♪

 

このレベル②だと、「倭舞(やまとまい)を見ることが出来ます!

 

【倭舞(やまとまい)】は4人の巫女さんが雅楽に合わせて舞ってくれるんです♪

 

 

ワクワクしながら神楽殿に案内された私たち!!!!

 

倭舞は本当に素敵な舞で、見ているだけで自分の災厄が祓われているのがわかるのです♪

 

そして、今回はさらなる楽しみがありました!!!!

 

何を隠そう、わたしは以前伊勢神宮にて正式参拝をした時には、レベル①の金額を納めたので、レベル②は未体験!レベル②はどのような感じになるのか知らなかったのです!(笑)

 

…さっそくですが!

 

レベル②がどんな感じだったのかご紹介させてもらいますよー!

 

社殿に入ると、私たち以外にも、会社の新入社員研修っぽい団体が1組と、個人でご祈祷を受ける様子の方々が何名か座っていました!

 

「おぉー、やっぱ平日なのに結構お祓い受けに来る人いるんだなー。」

 

「さすが伊勢神宮やなー。たまらんわー(エセ関西弁)」

 

…そんなことを考えながら、薄明かりの社殿にて正座をして始まるのを待ちます。

 

…なんとも言えない張り詰めた空気感の中、司会役の神主さんが現れてこうおっしゃいました。

 

 

 

「…皆さまお待たせいたしました。本日はようこそお参りくださいました。」

 

 

(お!はじまるぞーーー!!)

 

「それでは、特別大大神楽をご奉仕いたします。」

 

………。

 

 

…………。

 

 

 

……え???????

 

 

 

特別大大神楽??????

 

 

それレベル④だよね????????

 

 

えええええええええええーーー?!!!!!

 

…なぜかわからないけれど、レベル④の特別大大神楽をやってくれる神展開にッ!(神社なだけに!)

 

(…ラッキー!!!!)

 

(…でもなんでだろう?)

 

そう、例えば同じ回で、もし5万円、10万円、50万円の3団体がいたとすれば、1番金額が上の50万円のコースになるのだ!

 

 

…もちろんその場合、5万円、10万円を納めた2団体も50万円のコースを見ることが出来るのですッ!

 

(…レベル④は50万以上納めてないと本来はやってもらえないはずなのに!)

 

(まさか、隣の新入社員研修っぽい人たちが50万納めたのかな?)

 

 

(どちらにしてもラッキーー♪)

 

1人でテンション上がってた私は、レベル④はなにをするのかワクワクドキドキが止まらなーい!!

 

さっそく雅楽を演奏する方々、巫女さん、神主さんが続々と舞台左右から登場ッ!!

 

まず、お祓いが始まり、雅楽が奏でられる中、御神札と神様へのお供え物である神饌(しんせん)が供えられました。

 

 

次に、神主がお祓いを受ける人たちの願い事を神様に述べます。

 

私たちの団体のことももちろん読み上げてくれました♪

 

「北海道釧路市より来た厳島神社の人々〜」

 

的な内容を神様にお伝えしてもらいました♪

 

次に、巫女による「倭舞」(やまとまい)が楽師の演奏にあわせ舞われました。

 

(…何回見ても巫女さんの舞は清められるわ〜♪)

(…てか、次から未知の領域じゃん!ワクワク)

 

巫女さんは舞を終わらせて自分のポジションに座ると、、、

 

…今度は右の入り口から誰かが近づいてきます!!

 

なんと!素晴らしい衣装を来た人がこちらに歩いてきました!!!

 

そして私たちの目の前に!!!

 

(…おぉ!この衣装は、人長舞だぁ!!)

 

そう、次は神主による舞である【にんじょうまい】の奉納でした!

榊を持って舞う姿は神々しくもあります!

 

 

(…人長舞かーーっくぃいーー!!私も出来るようになりたーーい!)

 

人長 (にんじょう・にんちょう) とは神楽人の長のことです。人長舞は、その長が武官の装束を着け、手に神鏡の象徴という木製の輪を付けた榊の枝を持って舞います。古式ゆかしい典雅な舞です♪

 

…なかなか見ることが出来ない舞を目にして、目を輝かせた私。

 

不覚にも、近所のイオンで、10年ぶりに休日に学校のマドンナにたまたま会った時くらいテンション上がっちゃっちゃいました!(笑)

 

(人長舞も見れたし、良い思い出になったなぁ。最高だったわぁ…。)

 

そんなことを考えていた時、横で正座していた新入社員研修らしきスーツの若者たちは、長時間の正座にかなり苦しんでいるようでした。

 

脚をモジモジしたり、左右で組み替えたり…

 

(…ふっふっふ、若者たちよ。正座くらい耐えられなくてどうする?)

 

(これから諸君たちには厳しい社会の荒波が待っているのだぞ?!)

 

(だが、ここで耐えれば伊勢神宮の神々が君たちを未来永劫守ってくれるであろうッ!!)

 

(はっはっはっはっはーっ!)

 

 

気分が高揚しすぎて変なテンションになった私。(笑)

 

…が、そんなことを考えていたとき、あり得ない光景が目に飛び込んできた。

 

(…横の舞台袖から誰か近づいてくる…)

(…あの衣装は…)

(蘭陵王だあああああーー!!!!)

 

そう、蘭陵王(らんりょうおう)が突然目の前に登したのだ!

 

金色の龍のお面に、眼が覚めるような朱色の豪華な衣装!

 

蘭陵王とは、龍頭を模した仮面を被る勇壮な舞。

 北斉の蘭陵武王・高長恭の逸話にちなんだ曲目で、眉目秀麗な名将であった蘭陵王が優しげな美貌を獰猛な仮面に隠して戦に挑み見事大勝したため、兵たちが喜んでその勇姿を歌に歌ったのが曲の由来とされている。(wiki調べ)

 

(スゲェーーー!!)

(何百万もしそうな豪華な衣装だ!!!)

(ほんっっと感動だわーーーー…。)

 

そんなしょうもないことを考えながら鑑賞しているうちに、蘭陵王は舞台袖へ帰って行った。

 

(いやー凄かったわぁ…。)

(来てよかったよ伊勢神宮…。)

(ありがとう蘭陵王。いつかまたね、蘭陵王……。)

 

蘭陵王との出逢いは、まさに近所のイオンで女優の長澤まさみがたまたま買い物ロケをしていて、僕に笑顔で手を振ってくれるくらい感動しました(※すべて妄想です)

 

(…やっぱり50万円以上奉納したら蘭陵王まで出てきちゃうんだなー。)

(だれが納めたか知らないけど、便乗させてもらってホンマにありがとう!!!)

 

ふと気を緩めた私。

 

しかし、すぐにただならぬオーラが近づいてくることに気づいた。

 

「なんだこの気は?!今まで感じたことのない、とてつもない大きな気が近づいてくるぞ…?!(ドラゴンボール風」

 

舞台袖から、緑のお面に黄色っぽい衣装のスゴイカッコいい人が近づいてきますッ!!

 

(な、納曽利ダァーーーー!!!)

 

そう、現れたのは納曽利(なそり)でした!

 

 

納曽利とは、2匹の龍が楽しげに遊び戯れる様子を表したものといわれ、古くから『陵王』の答舞(とうぶ:先に演じる左舞の対となる右舞)として、頻繁に演じられてきました。(文化デジタルライブラリーより)

 

(すげえええ!!!もう終わりかと思ってたのに!!)

 

(今風に表現すると蘭陵王のアンサーソングこと、納曽利まで見られちゃうなんて!!!)

 

納曽利との出逢いは、まさに近所のイオンで女優・長澤まさみに求婚されるくらい衝撃的な出来事でした。

 

(もう一生これ見られないんだろうなぁ)

(有り難かったなぁ…)

(ハンパないご利益だわぁ…)

 

そんな満ち足りた気分で、私たち一行は神楽殿を後にしました。

 

「いやー凄かったね!ところでなんでレベル④のコースになったんだろうね?!」

 

と同行していた兄に聞いてみると、意外な答えが帰ってきました。

 

「さっき神主さんが読み上げていた祝詞の中で、“本阿弥”がなんとかって言ってたよな?」

 

「え、そんなこと言ってた?!」

 

「うん、あれ、きっと人間国宝のお名前なんだよ。」

 

「え??つまりどういうこと?!」

 

「おれたちの団体の他に個人で来てた人が何人かいただろ?その中の1番前に座ってたお爺さんが、人間国宝だったんだよきっと。」 

 

「ええええ?!そうなの?!」

 

「伊勢神宮を案内してくれた神主さんに聞いたら、人間国宝も来ていらっしゃるって言ってたぞ!!」

 

「うそおおー!すごいね!!!全くわからなかったわ!」

 

「…つまり、誰がいくら納めていたとしても、おれたちは人間国宝と一緒だったから“特別大大神楽”になったってわけ!」

 

「す、すごおおおお!!奇跡じゃん!!」

 

「うん、奇跡!やったな!!」

 

…というわけで、私たちは一生に一度あるかないかの奇跡で、人間国宝とともに素晴らしい神楽を見ることが出来たのでした。

 

みなさんも、伊勢神宮に参拝した際には、ぜひ御神楽を申し込んでみてはいかがですか?

 

日本人の総氏神さまである、天照大御神さまにお願いが出来るって、すごく有り難いことですよね!

 

運が良ければ、“特別大大神楽”が見られるかも?!

 

それにしても、伊勢神宮はやはり別格のお宮でした!また次行くのが楽しみだあああああーー!!!!

 

それではまた次回ッ!

※更新情報はTwitter(@gofumi3)にて!