こんにちは神主のgofumiです。
さて、いきなりですが、皆さんは人生は皆平等だと思いますか?
これはあくまで私の考えですが、人類皆が全く平等ではないと思いますが、ある程度は平等なのだと思います。
私にはJ君という友人がいます。
J君はおっちょこちょいで、幼少期に2度も交通事故に遭っています。
しかし、その時は運良く後遺症はなく、安堵したのを覚えています。
高校生になった時には、J君の家が火事になり、家が焼け、家族が怪我をしました。
…そんな不幸を乗り越えたJ君一家は、今も昔も仲が良く、大人になった今も休日には必ず家族皆が集まり、共に食事をするそうです。
苦労があったからこそ、家族の絆が深く、そして強くなっていったんですね!
先日、そのJ君の妹が結婚し、“新居に神棚を付けたいから入魂をしてほしい”と頼まれました。
「20代になったばかりなのに神棚つけるなんて偉いなぁ。」
「ウチは昔火事に遭ったりしたから、神様関係はしっかりやりたいんだよね!」
…素晴らしい考えですね。苦労した人ほど、神様を大事にするのかもしれません。
…一方、先祖代々お金持ちで有名な知人のKさんは、家族が病気がちで、旅行が好きなのに家族の看病が大変でなかなか行けないと嘆いていました。
本人も鬱の傾向があり、気分の抑揚が激しく、大変苦労しているそうです。
人の苦労は聞いてみないと知ることは出来ませんが、私は生まれてからずっと幸せな人には出会ったことがありません。
人間には全員何かしら悩みがあり、幸せそうに見える人は、表に悩みを出さないで生活しているに過ぎない、と思います。
「あの人は幸せそうで羨ましいなぁ…。」
みなさんも、そう思う人が周りに1人くらいいませんか?
そんな人がいたとしても、100パーセント幸せではないと思いますので、羨ましがる必要はありません。
例えば仕事に関しても同様に考えられます。
お給料はいいけれど、家に帰るのは真夜中で、家族はとても寂しい思いをしている家庭がある一方で、お給料は低いけれど、家族が一家団欒で過ごす時間がたくさんある家庭もあります。
また、誰もが憧れるスポーツ選手にも同じことが言えます。
一流のスポーツ選手は、天才と言われる人でも、血の滲むような努力を重ねて来たからこそ実力を発揮できるのだと思います。
才能だけで上り詰めた人は1人もいないと思います。
他人の良い部分だけ見て、自分と比較してしまい、自分を卑下してしまう方も多くいらっしゃると思います。
しかし、皆それぞれ程度は違えど悩みや苦しみを抱えているのは間違いありません。
したがって、他人と比べる必要はありません。
では、どのような心で過ごすと良いのでしょうか?
それは、今の状況に感謝することです。
悩みがあるのは、生きているからこそ。
悩みがあるのは、有難いことなのです。
そして、神道の基本的な心の在り方として、『浄明正直(じょうめいせいちょく)』という言葉があります。
『浄く(清く)、明るく、正しく、直(なお)く』
そのような心で過ごすことが大切であると言われています。
特に1番の基本は、『直(なお)く』です。
まっすぐに伸びるご神木のように、真っ直ぐな心を持つことが、1番大切だと言われています。
日本人らしい心を持てば、日々の悩みのとらえ方や考え方も、良い方向に変わっていくと思います。
そして、そのような心を持っている人は、自然と神様にお護りいただけるのだと思いますよ。
それではまた次回!
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